簿記2級取得を目指して、独学で勉強を始めようとしていませんか?
「簿記3級が独学でなんとかなったから、2級もいけるだろう」と思っていると、痛い目を見るかも知れませんよ。
この記事では簿記2級に独学で挑戦しようとしているあなたのために、独学のメリット・デメリットや通信講座を利用した場合との違いなどを紹介しています。
独学にこだわる場合のおすすめ勉強法やスケジュール作成方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
〜この記事でわかること〜
独学でも簿記2級合格は可能か
結論から言うと、独学でも簿記2級に合格することは十分可能です。
しかし簿記3級に比べるとかなり難易度が上がるので、合格率は毎年20%前後という、5人に1人しか合格できない狭き門となっています。
独学で簿記2級に合格するには、多くの時間をかけて効率よく勉強する必要があります。
また3級を勉強する際に学んだ基礎知識を活かせる問題が多くあるので、3級の試験範囲を復習しておくと独学で2級を勉強する時の助けになるでしょう。
独学で勉強するメリット・デメリット
独学で簿記2級を勉強する時のメリットは以下の2つです。
- 勉強代が安く済む
- 好きな時間に勉強できる
一方、独学によるデメリットは以下の2つ。
- 勉強時間が長くなりがち
- 途中で投げ出す可能性が高い
メリットの裏返しがそのままデメリットになっているという感じですね。
勉強代が安く済む代わりに、難しい問題に直面したときに心が折れやすくなります。独学だと相談できる相手もいませんしね。
また好きな時間に勉強ができるということは、ダラけてしまったり要点を理解することが難しかったりするので、ついつい勉強時間が長くなってしまいます。
簿記2級を独学で勉強したいのであれば、勉強時間が長くなりやすいことと挫折しやすいことの2点を把握しておきましょう。
独学で簿記2級に合格する鍵は〇〇
先述したメリット・デメリットを理解した上で、独学での勉強を選択された方。
独学で簿記2級に合格するには「過去問」が鍵です。
過去問と同じ問題が試験で出るとは限らないですが、本番と同じ条件で過去問を繰り返し解くことで試験環境に慣れることができます。
試験本番では平常心で挑めるかどうかが合否に大きく関わります。
独学よりも通信講座を利用した方が効率的
独学で勉強することのデメリットを見て、「自分は独学向いてないかもしれない」と不安を覚えた方。
そんなあなたは、独学で勉強するよりも通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座なら試験当日に合わせて勉強スケジュールを組めたり、質問やフィードバックといったサポートを受けられたりするので独学よりも効率よく勉強できます。
「【徹底比較】簿記2級を勉強するのにおすすめの通信講座5選!」の記事で、筆者がおすすめする通信講座を5つ紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

簿記2級合格に必要な勉強時間
簿記2級試験に合格するために必要な勉強時間は、独学の場合250〜350時間、通信講座を利用した場合は150〜250時間と言われています。
独学よりも通信講座を利用した方が、100時間も時間短縮できるのです。
簿記2級は工業簿記に関する内容が試験範囲に入るため、3級よりも勉強する範囲が広くなります。
通信講座を使うと講師の解説や添削があるので要点を押さえやすくなり、学習効率が良くなるので作業時間が短縮します。
独学が向いている人の特徴
通信講座を利用した方が時間的効率が良いとはいえ、独学でも約半年ほどかければ簿記2級合格は可能です。
この章では、どんな人が独学に向いているのかを紹介していきます。簿記2級の勉強で独学が向いている人の特徴は以下の通りです。
- 簿記2級を受験する時期が決まっていない人
- 勉強の計画と実行が1人でできる人
簿記2級を受験する時期が決まっていない人
就職活動や昇進に関わるなど、なるべく早く簿記2級を取得したい人は効率よく勉強できた方がいいので独学はおすすめしません。
一方で受験時期を定めず、マイペースに勉強していずれ合格すれば良いという風に考えている人は、独学に向いています。
勉強の計画と実行が1人でできる人
簿記2級受験に向けてスケジュールを組んだり、スケジュールを守って勉強を進めたりできる人も、独学に向いています。
ただ簿記2級は3級と比べて試験範囲が広く、試験難易度も高いので計画通りに勉強を進めていくのはかなり難しいでしょう。
独学で簿記2級を勉強する具体的な方法
ここまでの内容を踏まえて、「独学で簿記2級を勉強したい」と思っている方に、具体的な勉強方法を紹介します。
- テキストを読む
- 問題集を買って解く
- マインドマップを使う
- 勉強方法の本を応用する
まずはテキストを読み、簿記2級の基礎知識を身につけましょう。
そして問題集を購入し、過去問を繰り返し解いて正解率を上げていってください。
またマインドマップを使うと試験範囲全体の把握ができたり、苦手な問題だけをまとめた小テストを作れたりするので、勉強の効率が更に上がります。
ちなみに簿記2級に関わる本だけでなく、勉強方法そのものを紹介した本を活用するのもおすすめです。
この4つの勉強法を駆使して、独学での簿記2級の勉強を進めていきましょう。
キノ
キノ
そもそも簿記ってなんの役に立つの?
簿記2級を勉強する上で、「なんの目的で簿記2級を取得するのか」は明確にしておきましょう。
簿記2級は、主に以下のような場面で役に立ちます。
- 様々な業務で知識を活かせる
- 持っているだけで就職・転職が有利になる
- 会社の経営状況を理解できるので対策が取れる
簿記2級の知識は営業や経理など、あらゆる業務で活かすことができます。
そのため簿記2級を取得している就職希望者は、採用する価値がある人材であると、採用担当者に感じて貰いやすいでしょう。
また会社の経営状況を理解・分析できるのも大きなメリットです。
自社だけでなく、取引先の経営状況もある程度わかるので、取引に有利な対策を提案することができます。
【最新情報】2022年のテストからルール改定があるので注意!
2022年4月から、日商簿記の試験範囲が変わりました。
「前年までよりも基礎問題が増えた」「仕訳問題の範囲が広がり、配点が多くなった」「会計基準が変更になり、仕訳方法が変わった」などの変更点があります。
そのため独学で勉強を始めようとしている方は、2022年に発行されたテキストを購入しましょう。
2021年以前に発行されたテキストで勉強してしまうと、試験本番に活かせない内容を余計に勉強してしまったり、逆に必要な箇所の勉強が足りなかったりする可能性があります。
勉強を効率よく進めるためのスケジュール作成術
独学で簿記2級の勉強を進めるのであれば、スケジュールを組むことをおすすめします。
スケジュールを組むことで「いつまでに何ができていなければいけないのか」や「今すべき勉強は何か」などを明確にすることができます。
スケジュールの組み方を簡単にまとめると以下の通りです。
- 勉強にかかる総時間を1日あたりに勉強できる時間で割る
- 出た数字が勉強が完了するまでの日数になる
- その日数以降で開催される直近の試験に申し込む
この3ステップを踏むことで、現実的な目線で試験までの期日を設定できます。
また先に申し込んでおくことで勉強せざるを得ない状況ができるので怠け防止にも繋がるでしょう。
以下にスケジュールの立て方の例を掲載しておくので、参考にしてください。
- 総勉強時間が300時間で、1日あたりの勉強時間は2時間
- 300を2で割ると150
- 150日(5ヶ月後)以降に開催される試験に申し込む
まとめ
本記事では、簿記2級を独学で勉強しようとしている人に向けて、独学のメリット・デメリット、おすすめの勉強方法などを紹介しました。
簿記2級は3級に比べてかなり難しくなるので、独学で勉強するのは正直厳しいです。
独学よりもお金はかかりますが、通信講座を利用した方が短い時間で効率よく勉強できる上に、合格率が高いです。
以下の記事で筆者がおすすめする5つの通信講座を紹介していますので、独学ではなく通信講座を利用しようと考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。
