「数学が苦手だから簿記3級の勉強をしても資格が取れないのではないか?」と、簿記の学習をするか悩んでいる方も多いと思います。
簿記はお金の記帳を行うスキルなので、難しい数式を使うのではないかと心配になってしまうかもしれません。
しかし、簿記3級のレベルでは、小学校で勉強する程度の算数が分かれば十分に試験に合格できます。
むしろ、簿記は国語力が試される試験だと、実際の試験を受けて実感しています。
そこでこの記事では、簿記3級に挑もうとしている方に向けて、簿記3級ではどのような数学の知識が必要なのかを解説していきたいと思います。
この記事を読んでいただければ、「数学が苦手だ」と言う方でも安心して簿記3級の勉強をスタートすることができますよ。
キノ
〜この記事でわかること〜
簿記3級はどのぐらいの数学のレベルが必要なのか?
この章では、簿記3級でどのような数学を使うのかを3つほどご紹介します。
- 四則演算
- 月割計算
- 分数・百分率
キノ
簿記3級で使用する数学らしいものって、本当に上記の3つくらいなので、数学が苦手という方でも問題なく学習をスタートしていくことが可能ですよ。
簿記3級の数学①月割計算
簿記3級の数学で頻繁に使用するのが月割計算です。
月割計算は、指を折りながら1つずつ数えていけば数学が苦手な方でも対応可能です。
ただ簿記3級の場合、決算という概念があり、4月1日〜3月31日までの1年間で月割計算をすることが多いので、慣れないと月割計算でも苦戦することがあります。
とはいえ、慣れてしまえば数字が数えられる方であれば、数学が得意・苦手関係なく対応することが可能です。
簿記3級の数学②分数・百分率
月割計算と同じレベルで頻繁に使用するのが分数と百分率です。
百分率は、主に法人税等の計算をするときに使用します。
分数は、先ほどご紹介した月割計算とセットで使用することが多いです。
ここで、簿記3級でどのような月割計算・分数を使うのかをご紹介します。
1月1日に1,000円の借金をした。4月1日から3月31日を1年とカウントして、5年に渡り、毎年3月31日に定額で200円ずつ返済する。
最初の1年間は月割計算として、1月1日〜3月31日分を返済することとする。
上記の問題をどのように計算をするのかについて、図を用意しました。
▼タイムテーブル
1月1日〜1月31日で1ヶ月と数えていくと、3月31日までで「3ヶ月」です。「1月1日〜1月31日」分を数え忘れないように注意してください。
3ヶ月分の返済額を計算しろという問題ですので、分数なら3/12。百分率なら25%です。
1年間で200円の費用がかかるところ、今期は3ヶ月分の返済のため、下記のような計算式になります。
「200×3/12=50」もしくは、「200×25%=50」
簿記3級の試験では、このような問題が多いです。(実際の問題では「繰延・見越」という概念がありここまで簡単ではないです)
ですので、月割計算と分数・百分率の計算ができれば数学が苦手な方でも十分に簿記3級の試験に合格できるようになります。
キノ
「簿記3級の独学に必要なもの5つ」「忙しい社会人のための簿記3級勉強方法」
を解説していますので、参考にしてくださいね!
【体験談】簿記3級で必要なのは国語力!
簿記3級の資格を目指す上で重要なのは、数学よりもむしろ国語力の方が重要です。
なぜなのかというと、簿記3級に関わらず日商簿記の問題文は非常に読みづく、読解力が必要になるからです。
簿記の問題文は、主語が足りないと感じるような文章が書かれていたり、ダミーとも言えるような文章が書かれていたりなど、何を問うているのかをしっかりと読解できないと答えを導き出せない問題文なので、国語力が必要だと感じています。
キノ
とはいえ、簿記3級のレベルであれば、1つ1つ区切ってみていけば、そこまで長い文章の問題はありませんので安心してくださいね!
数学が苦手でも簿記3級に合格できるのか:まとめ
この記事では、数学が苦手でも簿記3級に合格できるのかについて解説をしました。
簿記3級は、本当に限られた数学しか使用しないため、数学が苦手という方でも問題なく試験勉強に取り組むことが可能です。
どちらかというと、数学よりも国語の読解力の方が重要なくらいです。
数学が苦手なのがネックで簿記3級を勉強しようか迷っていた方は、勇気を出してチャレンジしてみてくださいね!
簿記3級に続き、簿記2級の勉強も視野に入れている方が多いと思います。
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