- 簿記2級はどのように勉強したらいいの?
- 簿記2級に挫折しない勉強方法を知りたい
- 効率的に短時間で合格できるような勉強方法を知りたい
この記事では、独学者向けに「簿記2級の勉強方法」を詳しく解説します。
簿記2級は試験範囲が広く、どのように勉強していけば良いのか迷ってしまうと思います。
キノ
効率的な勉強方法を模索するのは悪いことではありませんが、勉強方法ばかり調べていると、肝心の簿記の勉強がおろそかになってしまいます。
そこでこの記事では、簿記2級を勉強していた時の反省点を活かした「今だったらこうやって勉強する!」という効率的な簿記2級の勉強方法を詳しく解説します。
キノ
〜この記事でわかること〜
あなたはどのタイプ?性格診断で効率的な勉強方法を見つける!
簿記2級の勉強を始める前に、性格診断を行い、
「あなたにとってどのように勉強するのが効率的なのか」
を知りましょう。
個人的なおすすめは、漫画「ドラゴン桜2」で紹介されていたFFS理論です。
下記の記事で本の紹介をしていますので、参考にしてください。
この後の章からは、まだFFS理論を読んだことのない方でもわかりやすいように、「慎重派」「感覚派」という表現をします。
キノ
FFS理論を知らなくても、本記事を読んでいただければ効率的に勉強できます!
ただ、FFS理論を知った上で勉強すると、精神面での勉強効率が上がるのでおすすめです。
簿記2級の勉強方法1:性格診断を活用してテキストを進める!
性格診断を活用したテキストの進め方をご紹介します。
あくまでも、FFS理論の本を読んだ自分なりの解釈で解説しているだけです。公式とは一切関係ありませんので、ご認識のほどお願いいたします。
今回は、3つのテキストの進め方をご紹介します。
テキストをパラパラめくって内容を確認した後に、パターン1〜3のどれかの方法でテキストを進めていきます。
キノ
- 共通:テキストをパラパラとめくり1周する
- パターン1:テキストを順番通りに読み進めていく
- パターン2:例題から読んでテキスト本編を読む
- パターン3:個別問題集から始めてテキストで補完していく
慎重派の方:テキストを1ページから順番に読み進めていきましょう。
感覚派の方:個別問題に目を通しつつテキストを確認すると良いと思います。
「商業と工業どちらから勉強すれば良いの?」
って質問を良く見かけますが、興味の強い方から勉強すれば良いと思います。
どちらにしろ、両方勉強することになりますので、どちらから勉強しても結果は同じです。
簿記2級は、試験範囲が広いので先に勉強した方を忘れてしまいがちです。
なので、テキストはなるべく早く読み終えるようにしましょう。
また、先に読んだ方のテキストを2日1度くらいのペースでパラパラめくり復習しましょう。
共通:テキストをパラパラとめくり1周する
簿記2級の勉強を効率的に行うために、まずはテキストをパラパラとめくりながら一通り目を通しましょう。
キノ
「パラパラとテキストをめくって何か意味があるの?」
って思われるかもしれません。
簿記2級は試験範囲が広いので、全体像を把握するという意味でテキスト1周読み切るのがおすすめです。
ただ、簿記2級のテキストは1冊400Pほどのボリュームがあるので、しっかりテキストを読んでいると時間がかかってしまいます。
なので、まずはどんなことが書いてあるのかパラパラとページをめくり全体像を掴むという目的があります。
パターン1:テキストを順番通りに読み進めていく
テキストの読み方パターン1は、テキストを順番通りに読んでいく方法です。
通常誰もが行うテキストの進め方です。
この勉強方法は、慎重派の方に適しています。
パターン2:例題から読んでテキスト本編を読む
ここからが少し特殊です。
テキストの読み方パターン2は、章末の例題を読んでからテキストの本文を読んでいく方法です。
このテキストの進め方は、「慎重派と感覚派の割合が同じ人」もしくは「感覚派の方」におすすめしたいです。
キノ
「この章でやることは何か?」
を例題を通じてダイレクトに把握することができます。
また、例題の解説を読むことで、
「この章でのポイントは何か?」
も把握できます。
例題を解いてみて重要だと感じたポイントを頭の片隅におきながらテキストを読んでみましょう。
重要なポイントの箇所を見つけたら、
「あ、こういうことだったのか!」
という気づきがあるでしょう。
テキストを読んで内容を把握したら、もう一度例題を解いてみましょう。
この勉強方法だと、テキストを読み終えるのに多少時間がかかりますが、単純にテキストを読み進めるよりも飽きがこないのでおすすめです。
パターン3:個別問題集から始めてテキストで補完していく
テキストの読み方パターン3は、いきなり個別問題を解いて、わからないことをテキストを使って調べていく方法です。
このテキストの進め方は、「感覚派の方」の方におすすめしたい勉強方法です。
「いきなり過去問から解く」
このような勉強方法を聞いたことがある方もいるかもしれません。
いきなり過去問から問題を解くのは、かなりハードルの高い勉強方法だと思います。
キノ
そこで思いついたのが、個別問題を解きながら補完的にテキストを読む方法です。
個別問題集は、過去問よりもハードルが低いので初学者の方でもとっつきやすいと思います。
やり方は、「パターン2:例題から読んでテキスト本編を読む」と同じです。
「章末の例題→個別問題集」になっただけです。
テキストの復習方法は?
テキストを1度読んだ後は、問題集の補完用教材として使用します。
具体的には、個別問題集や予想問題を解いてわからない箇所を、テキストを使って調べます。
既にわかっている箇所を毎日読み返す必要はありません。
忘れやすい箇所や、大事だと思う箇所は、マーカーを引いて写真を取っておきましょう。
スキマ時間で、写真を見ると復習になります。
キノ
簿記2級の勉強方法2:スキマ時間を活用した勉強方法!
簿記2級の勉強を効率良く行うためには、スキマ時間の活用が有効です。
この章では下記の2つをご紹介します。
- スキマ時間の生み出し方
- スキマ時間でできる勉強7選
スキマ時間を活用するには、勉強にスマホを活用しましょう。
スマホが確認できる状況なら、いつでもどこでも勉強をすることができます。
詳しくは、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
簿記2級の勉強方法3:商業簿記の勉強方法は?
商業簿記は、仕訳を優先的に勉強していきましょう。
各論点の仕訳ができるようになれば、総合問題の空欄もかなり埋められるようになります。
簿記2級から勘定科目も増えて覚えるのも大変ですが、勘定科目の意味を考えながら覚えていくと良いです。
- 商品売買
- 手形
- 有価証券
- 減価償却
- 外貨建て
上記のの5つを仕上げて、また次の5つを仕上げていくという感じで得意な論点を作っていくと良いです。
全部を均等に勉強していっても良いですが、頻出論点を優先した方が効率的です。
キノ
簿記2級の勉強方法4:工業簿記の勉強方法は?
工業簿記は、全体像を把握するところから始めましょう。
工業簿記は、1つの製品の原価を計算するために、いろいろな計算工程を踏みます。
【費目別計算→部門別計算→製品別計算】
(部門別計算は省略できます。)
1つ1つの計算過程で計算する目的が異なりますので、しっかりと「何をしているのか」を理解しながら学習していくことが重要です。
下記の記事で、工業簿記の勉強方法について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
簿記2級の勉強方法5:個別問題集を勉強する!
個別問題集を使った勉強方法をご紹介します。
個別問題集は、予想問題集を解くための基礎力を付けるために行います。
特に、下記の論点は出題頻度が高いので優先して勉強しましょう。
- 商品売買
- 手形
- 有価証券
- 減価償却
- 外貨建て
- 部門別計算
- 総合原価計算
- 標準原価計算
- 直接原価計算
- CVP分析
上記の10の論点だけを勉強すれば合格できるという意味ではありません。
最終的に全ての論点を90%以上の出来で仕上げる必要があります。
上記の優先論点は、テストでかなり高い確率で出題される論点です。
まずは、上記の10の論点を個別問題集を使って完璧に仕上げましょう。
予想問題を解いてみて、必要に応じて追加で勉強する論点を増やしていきましょう。
キノ
簿記2級の勉強方法6:予想問題を解く
個別問題集で優先すべき10の論点を仕上げたら、予想問題を解いてみましょう。
- しっかりと時間を測る
- 問題文に目を通してから解き始める
- しっかりと答え合わせをする
個別問題集で、10個の論点を仕上げたくらいでは予想問題集で70点以上の点数を取るのは難しいです。
そこで、予想問題を解いた後に、
「〇〇の論点の勉強が必要だな」
と感じた論点を2〜3つ選んで、個別問題集で勉強しましょう。
個別問題集の勉強が終わったら再び予想問題を解いて、答え合わせをします。
予想問題の点数を確認して、また必要な論点を個別問題を解いて確認していきます。
このような手順を繰り返して、予想問題を使って平均80点以上取れるように勉強すれば、本番でも70点以上取れるようになるでしょう。
勉強方法としては、下記のように進めることをおすすめします。
予想問題を解きましょう。
しっかりと時間を測ることが重要です。
予想問題で間違えた箇所は、テキストを使って復習をしましょう。
苦手ノートを作り、間違えた論点のポイントを書いておきましょう。
テキストの写真を撮り、写真に書き込むのがおすすめです。
アルバムを作っておけば、いつでも確認することができます。
間違えた箇所と同じ論点を、個別問題集を使って勉強し直しましょう。
1〜4のステップを繰り返し、平均80点以上がコンスタンスに取れるようになるまで予想問題の勉強を続けましょう。
特に、工業簿記と仕訳問題は、毎回満点が取れるようにこだわりを持って勉強しましょう。
工業簿記と仕訳問題で得点を稼いで、第2問(連結会計、銀行勘定、株主資本等変動計算書)第3問(総合問題)で部分点を狙うと70点以上を取りやすいです。
キノ
勉強時間を測るには、スタディプラスというアプリを使うのがおすすめです。
下記の記事で解説しているので参考にしてみてください。
キノ
苦手ノートを作るのは、アルバムを使っても良いですが、GoodNotes 6を使うとさらに便利です。
GoodNotes 6の使い方については、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
試験1週間前の勉強方法!
試験1週間前の対策については、あなたが得意な論点の復習と予想問題を解く時間に当てましょう。
キノ
試験本番では緊張からミスをするリスクがあります。
なので、問題を解き終えた後の見直しがとても重要です。
見直しをする時間を作るためにも、問題を解くスピードを上げることが重要です。
スピードを上げるには、普段の勉強の中で、
「前回よりも早い時間で予想問題を解く」
ということを意識してみてください。
「苦手な論点はどうするの?」
という疑問もあるかと思います。
苦手な論点については、満点を取るような勉強をするのではなく、部分点が取れるように復習しておくくらいで良いです。
理由は、1週間ちょっと勉強したところで、問題を解けるようになるかわからないからです。
それなら、苦手な「論点は仕訳だけはできるようにしておく」など、苦手な論点で0点を取らないように復習をしておくことが重要です。
まとめ
この記事では、簿記2級を独学で合格するための勉強方法を解説しました。
基本的な流れは下記の通りです。
- 性格診断をする
- テキストを読む
- 個別問題集を解く
- 予想問題を解く
- 試験対策をする
簿記2級は合格率は35%前後の試験ですが、簿記3級に合格している人の中で35%ほどが合格できる試験です。
なので、数値で見るよりも難しい試験です。
試験範囲が広く難易度も高い試験のため、独学で勉強する場合は覚悟を持って勉強に臨む必要があります。
キノ
「YouTubeとかで、1ヶ月半で簿記2級に合格できた!」みたいなコメントがありますが、忙しい社会人がそんな短期間で簿記2級に合格するのはほぼ無理だと思います。
1日の勉強時間が8時間あるとか、めっちゃ頭が良いなどかなり特殊なパターンだと思います。
少し簿記2級のテキストを読んでみて、
「ちょっと独学では難しそう・・・」
「合格する確率を上げたい!」
「できるだけ早く取得したい!」
という方は、思い切って通信講座に切り替えてしまうのがおすすめです。
通信講座を受講すれば、カリキュラム通りに勉強を進めるだけで簿記2級の知識を身につけることができます。
講師にわからないところを質問することもできます。
迷っている方は、下記の記事でおすすめの通信講座を5つご紹介しているので参考にしてみてくださいね。
通信講座に切り替えるなら、早ければ早いほど良いです。
有限な時間を無駄にしないように意思決定していきましょう!