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【建設業経理士2級】第34回(過去問)を解いて感じたこと【レビュー】

この記事では、第34回、建設業経理士2級の試験を解いて感じたことを率直に書いていきます!

まずは、第34回の建設業経理士2級試験を受験された方、お疲れ様でした!!!

キノ

ちなみにですが、筆者は34回の試験を会場で受験していません。

一般社団法人建設業振興基金建設業経理検定様のホームページから問題と解答用紙をダウンロードして、ネットスクール様の解答速報を見て点数をつけています。

キノ

前回の第33回試験以降、建設業経理士2級の試験勉強は全くしていなかったため、かなり忘れていました・・・

ただ、家で問題を解いていたので、試験本番よりも高い点数が取れる環境ではありました!

この記事では、第34回の感想と、自分なりの問題の解き方なども簡単に書いていきます。

何か参考になる部分もあると思いますので、最後までご覧ください。

キノ

第33回を解いた感想は下記の記事でご紹介しています!
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建設業経理士2級:第34回を解いた個人的な難易度!

個人的には、第34回の難易度は、「易しい〜普通」くらいだと思いました!

キノ

難易度はあくまでも個人の感想です!

第33回の方が難しいのではないかと個人的に思いました。

ネットスクール様の講評では、今回の第34回の試験は難しいとのことでした!

データ
  • 得点:87点
  • かかった時間:1時間20分
    ※見直し無し
間違えた問題
  • 第2問(2)
  • 第4問(2)
  • 第5問:機械減価償却累計額・完成工事原価・法人税等・当期純利益

※ネットスクール様の配点箇所のみ記載

久しぶりに建設業経理士2級の問題に触れたので、正直「これなんだっけ?」というものが結構ありました。(簿記の勉強自体は毎日行っています)

キノ

完成工事原価って費用だっけ?負債だっけ?って悩んだレベルです・・・

前回の第33回は難しい問題が2問ありましたが、今回の34回は、過去問で80点以上取れるように勉強していた方は、難しい問題は仕訳の(5)・本支店会計くらいだったのではないかと思います。

前回難しいと感じた問題
  • 仕訳:社債
  • 理論問題:盗難

キノ

建設業経理士2級で使用していた教材はこちらの記事でご紹介しています!

第1問:仕訳

第1問の仕訳については、全体的に簡単だったと思います。

ネットスクール様の講評では、(5)が難しかったと言っていました。

(1)〜(3)の感想は飛ばします。

(4):資本金の仕訳

(4)の資本金の問題については、久しぶりに読んだら、

 

「問題文の意味がわからない・・・」

 

という状態でした。

キノ

毎回このような仕訳が出ている気がします・・・

資本準備金を資本金に振り替えると読み取れるけど、

 

「500株交付したとはどういう意味だ?」

 

となりかなり悩んだ挙句、以前過去問を解いた記憶上「振り替えるだけ」という印象があったので、ただの振替仕訳をして正解できました。

(5):完成工事高の仕訳

(5)は、日商1級の方で何度も解いた問題だったので正解できました。

ネットスクール様の解説とは表現が違いますが、筆者は年度ごとに完成工事原価を「%」で計算しています。

今回の問題だと、下記のような情報がありました。

前年度の情報
  • 契約時の請負金額:3,500万円
  • 総工事原価見積額:2,870万円
  • 前年度の工事原価発生額:4,592,000円

原価の割合を%で出すと「4,592,000/2,870万=16%」となります。

完成工事高は、「請負金額3,500万円×16%=560万円」と計算できます。

当期になり、工事原価と請負金額が+200万円になりました。

変更後
  • 請負金額3,700万
  • 工事原価3,070万
  • 当期の工事原価発生額:6,153,000円です。

現在までの工事原価発生額は「4,592,000+6,153,000=10,745,000円」です。

原価の割合を%で出すと「10,745,000/30,700,000=35%」になります。

完成工事高は、「請負金額37,000,000円×35%=12,320,000」なのですが、35%の内容は「前期+当期」となっています。

完成工事高は収益であり、「費用・収益」は次年度に持ち越すことができません。

よって、「完成工事高12,320,000」から前年度に計上している「完成工事高560万円」を引いてあげる必要があります。

「12,320,000ー560万=7,350,000円」が当期の完成工事高です。

 

「完成工事高に関する仕訳」と書いてあるので、

「(借方)完成工事未収入金7,350,000(貸方)完成工事高7,350,000」が答えです。

第2問:パズル問題

第2問のパズル計算問題は、個人的に4問中3問正解でした。結構難しかったと思います。

(1):労務費

(1)費目別計算を最近やっていなかったので、労務費のやり方を忘れていました。

ただ、労務費は材料費とBOXの書き方が逆と覚えていたので、なんとか正解できました。

上と下の画像で、左右のボックスの区切りの位置が異なります。

基本的に、短いボックスに資産・負債の科目が入ると覚えやすいかもしれません!

(2):本支店会計

(2)の本支店会計を間違えてしまいました。

問題文に、備品の「送金があり」という部分を読み飛ばしてしまい、85,000円分の計算を含めた金額で支店勘定の金額を書いてしまいました。

しっかりと問題を読まないとダメですね・・・

(3):銀行勘定調整

(3)の銀行勘定の問題ですが、この手の問題って、

 

「実務とかで役に立つのかな?」

 

っと、疑問に思いながら解いていました。

(筆者は経理職ではないため、実際の業務がわかりません)

個人的には、普段の、最終的に「当座預金にはいくらありますか?」よりも、「差額を答えよ」という問題の方が簡単だったと思いました。

プラス、マイナスを間違えなければ差額を出すだけなので計算量も少ないです。

(4):合併

(4)は、買収と書いてあるので、合併の基本問題でした。

 

「合併って建設業経理士2級って合併試験範囲だったけ?」

 

とか考えながら解いていました。

合併の問題では、土地などの資産は時価評価して計算します。

下記の手順で計算すると、プラスの場合はのれんです。

マイナスの場合は、負ののれん発生益です。

「相手企業の買収金額ー(資産ー負債)=のれん」

また、のれんは最長20年で償却していくので、1年分ののれんの償却額は「のれん/20」が答えです。

第3問:勘定記入&完成工事原価報告書

第3問の勘定記入の問題は、個人的にはかなり良い問題だと感じました!

勘定記入

建設業簿記の勘定連絡図は、基礎的なことを理解しているかが問われているのだと思います。

この問題を解いていて、

 

「完成工事原価勘定に当てはまる勘定科目ってなんだ?」

 

と頭を悩ませたのですが、そもそも完成工事原価って費用?負債?を忘れていることに気がつきました。

費用・収益は、損益振替仕訳で貸借を0にして、資産・負債・純資産の勘定科目は次期繰越です。

 

「工業簿記だと、完成工事原価って何に該当するんだっけ?」

 

って考えていたら、「売上原価」に該当すると思い出せたので、

 

「費用だったら、損益に振り替える」

 

とわかりました!

あとは埋めていくだけで、勘定記入の問題は解くことができます。

完成工事原価報告書

完成工事原価報告書についても、

 

「これ、なんだっけ?」

 

という状態でしたが、完成工事原価報告書の一番下に、「完成工事原価」と書いてあったので、勘定記入の数字をそのまま記入することがわかりました。

完成工事原価報告書というくらいだから、当期に未成工事支出金→完成工事原価に振替えた「材料費・労務費・外注費・経費」を記入すればいいんだと理解し、数字を埋めたら合っていました。

第4問:理論問題&部門費振替表

第4問は理論問題と部門費振替表の問題でした。

難易度的には、普通だったと思います。

問1:理論問題

理論問題は(2)を間違えてしまいました。

✔︎(2)と(3)について

ネットスクール様の見解ですと、問題文の情報が足りず、AでもBでも正解ではないかとおっしゃっていました。

その点で言うと、筆者は(2)をA、(3)をBとしていたので正解かもしれません・・・

✔︎(4):盗難について

盗難についての問題は、第33回にも同じ問題が出題されていました。

筆者は、第33回で盗難の問題を間違えたことを覚えていたので正解できました。

盗難されたものは非原価です。

問2:部門費振替表

部門費振替表のパズル問題です。

たしか、第33回は階梯式配賦法で、今回は直接配賦法だったので、ずいぶん簡単だなと思っていました。

しかし、よく問題を読んでみると、配賦基準が「?」となっており、

 

「実務で配賦基準が(?)とかあり得るの?配賦額は出てるのに?」

 

とか考えていました。

車両部門データ
  • 補助部門費:120万円
  • B工事に60万円配賦

というデータだったので、残り60万円をAとCに按分するだけだと考えました。

A工事の配賦基準が135、C工事が115だったので、B工事は車両部門は120万円で、B工事の配賦基準が250とわかりました。

機械部門データ
  • 補助部門費:144万円
  • C工事に24万円配賦

A工事の配賦基準が400、B工事が600だったのですが、「24万/144万=0.16666・・・」と割り切ることができず焦りました・・・

最終的に、144万ー24万=120万をAとBに按分すればいいんだと気づき正解することができました。

第5問:精算表

精算表の問題は、難易度的には普通だったと思います。

第33回の問題では、現金の帳簿の金額と雑損の金額がどちらとも捉えられる問題文となっていて、このブログでも疑問を書いていました。

今回の第34回では、そのような紛らわしい問題文がしっかりと改善されていたので良かったと思います。

(第4問の理論問題にはあったみたいですが・・・)

筆者が間違えた問題だけ感想を書いていきます。

機械減価償却累計額

毎回出題されている、毎月〇〇円未成工事支出金に予定計上しているという問題でした。

普段から過去問を練習している方なら簡単な問題だったと思います。

筆者は久しぶりだったので、手こずりながらもやり方自体は合っていたのですが、最終的な集計の段階で、

表の貸借を見間違えてしまい、本来であればマイナスしなければならないところをプラスしてしまいました。

  • 本来:116,000
  • 集計ミス:128,000

※6,000円を増減を逆にしてしまった

キノ

表が細かすぎてケアレスミスが起きやすいので注意が必要ですね・・・

完成工事原価&当期純利益

完成工事原価の問題は、退職給付引当金を未成工事支出金にすることを完全に忘れていて、「未成工事支出金→完成工事原価」に振り替える金額が合いませんでした。

完成工事原価は、未成工事支出金に関する全ての仕訳が合っていないと正解できないです。

なので、完成工事原価の金額があまり拘らずに他の見直しに時間を使った方が良いかもしれません。

当期純利益も同様で、完成工事原価が正しく出せないと正解できません。

法人税等

法人税関連は、費用・収益の仕訳が全て合っていないと正しい金額が出ません。

完成工事原価も合わせるのが難しいのですが、法人税は完成工事原価も合っていないと正しい金額が出ないということは、基本は捨て問題で大丈夫だと思います。

試験中、損益計算書や貸借対照表の貸借差額を一生懸命揃えたくなる気持ちもあります。

しかし、全ての問題をパーフェクトにできて、たくさんある項目の集計を電卓の打ち間違いも一切せずにはじめて出てくるのが法人税です。

個人的には、試験では法人税関連は捨てて、その他の問題の見返しをした方が有益だと思います。

法人税以外の全ての問題を解き終えて、見直しもして、時間が余って途中退席するくらいなら、法人税の金額を合わせにいくのもアリだと思います!

まとめ

この記事では、建設業経理士2級の第34回を解いた感想をご紹介しました。

第4問の理論問題では、どちらとも取れる問題の書き方があったみたいですが、その他の問題の不備などなく良い回だったのではないかと思います。

第34回の個人的な難易度は「易しい〜普通」くらいかなと思いましたが、仕訳(5)と第2問の本支店会計は難しい問題だったのではないかと思います。

実際に試験会場で受験され方、次回以降の試験を目指して過去問の練習でたどり着いた方、その他方々、ここまで読んでいただきありがとうございました。

キノ

第33回を解いた感想は下記の記事でご紹介していますのでこちらも参考にしてみてください!

また、筆者が建設業経理士2級受験時に使用していたテキストを紹介した記事も載せておくので、良かったら参考にしてみてくださいね!