建設業経理士2級の過去問を独学で解いていると、「他の人の感想が気になる」ことってありませんか?
特に、独学だと周りに同じ勉強をしている人がいないと思うので、余計に気になりますよね。
そこでこの記事では、自分が建設業経理士2級の過去問第31回目を解いた感想を述べてみようと思います。
また、難しい問題や解きにくい問題などの解き方なども紹介します。
キノ
〜この記事でわかること〜
【第1問_仕訳】難易度★★★☆☆
第1問の仕訳についてですが、自分は(1)と(3)は少し悩みました。
キノ
- (1)社債の買い入れ
- (3)資本金の組み替え
(1)社債の買い入れ
社債の買い入れに関してですが、自分は下記のように仕訳をしてしまいました。
社債利息〇〇
社債は購入側は「投資有価証券」(1年未満であれば「有価証券」)で仕訳をするのですが、「端数利息」という単語を見て頭が混乱してしまいました。
それで、まんまと釣られて社債を使ってしまい不正解となりました。
1つ1つ丁寧に仕訳を書いていけば、間違えなかったかもしれませんね。
この問題には選択肢がありませんでしたが、「支払利息」勘定がある場合も、端数利息を支払った場合に使用するのは「有価証券利息」です。
(3)資本金の組み替え
仕訳自体はとても簡単で、資本準備金を資本金に組み替えるだけです。
日商簿記を勉強していると、資本金の組み替えの問題って見ないので、問題慣れしていないというのもあります。
また、問題文に「株式1000株を無償提供」と記載してあるのがとても引っ掛かりました。
キノ
【第2問_計算問題】難易度★★★★☆
第2問の計算問題はかなり難しいと感じました。
個人的に難しいと感じたのは、(2)(3)です。
- (2)社債の買入償還
- (3)本支店会計
両方間違えました。
(2)社債の買入償還
第2問にも社債が登場しました。
こちらは買入償還なので、自社で発行した社債を買い入れる形で償還する際の計算問題です。
買入償還自体結構難しい論点だと思っているのですが、そこに端数利息が絡んできたので、問題を見た瞬間に「捨てようかな?」って思ってました。
キノ
キノ
社債2,000万で買入償還時は1,996万+端数利息5万と計算して、
【社債2,000万<2,001万】で1万円損が出るから「社債償還益なんて出ないじゃん!?」
(間違えた発想)
って考えてしまいました。
実際は、しっかりと仕訳を書いていけばわかりやすいかったかもしれません。
下記に正解の仕訳を書いておきます。
①社債〇〇 /③現金〇〇
②社債利息〇〇/④社債償還益〇〇→差額
(3)本支店会計
本支店会計は、個人的にかなり苦手意識を持っています。
なので、問題を一通り読んで捨てました。
ネットスクールさんの解説がとてもわかりやすかったので、リンク貼っておきます。
ネットスクールさんの解説を見て改めて個人的に解くなら、全ての仕訳を起こして、各勘定口座に集計していくかなと思います。
▼適当な金額です
【第3問_材料費の計算】難易度★★☆☆☆
第3問は材料費の計算問題です。
この問題は、ある程度時間をかければできるかなと思うので、個人的な難易度は★2つくらいかなと感じました。
自分は、下記の順番で計算しました。
- 先入先出法
- 総平均法
- 移動平均法
キノ
それに比べて、先入先出法と総平均法はかなり楽に計算できました。
ちなみに、下記の画像のようにボックスを書いて数字を入れていけば、先入先出法と総平均法は楽に計算できると思います。
総平均法は解説するまでもないと思うので、先入先出法のみ解き方の画像を貼っておきます。
キノ
総平均法は、左側で単価を計算したら、当月使用した個数に掛けるだけで簡単に計算できます!
移動平均法は、、、ひたすら計算すべし!
【第4問①_理論問題】難易度★★★★☆
第4問①は理論問題です。
理論問題は原価計算基準の穴埋め問題で、原価計算基準を読んだことがある人でないと答えられない問題でした。
日商簿記2級、3級から来て過去問を回す勉強だけをしている人だとこの問題は答えられないと思ったので、★4つにしました。
キノ
【第4問②_部門別】難易度★★★☆☆
第4問②は工事別原価計算表の作成問題です。
この手の問題は出題頻度も高いので、他の過去問を解いたことがある方なら簡単かもしれません。
キノ
初めて解く人のために解説します。
材料費・外注費・直接経費は資料の金額を書き写すだけなので簡単です。
月初未成工事原価も資料の金額を合計して書き写すだけです。
問題は、間接工事原価の算出です。
資料を見ると、「直接原価基準」で予定配賦と書かれています。
日商簿記2級からチャレンジしている人だと、
「直接原価基準?配賦基準って直接作業時間じゃないの?」
って思われるかもしれません。
キノ
直接原価基準のやり方は、下記の通りです。
- 「工事間接費予算額/直接原価の総発生見込額」で割合を計算
- 当期発生の各工事別の直接原価の合計✖️①で出した数字
で求めることができます。
過去問の解説をしっかりと読んで理解しておくと良いです。
【第5問_精算表】難易度★★★☆☆
第5問は精算表の記入問題です。
解いていて一番難しいと感じたのは、(1)の銀行勘定調整をする問題でした。
特に(1)の②の小切手の未渡しに関して、未渡しなので未払金で仕訳をしないといけません。
この未払金に関する仕訳は忘れやすいのではないかと思います。
精算表の整理記入欄の金額が借方と貸方で一致するかを確認すれば、未払金の仕訳に気づけるかもしれません。
キノ
そこ以外は比較的基礎問題だったかなと思います。
過去問の解答用紙って、枠が細かすぎてわかりにくくないですか?
そんな時は、借方と貸方の間に赤線を引いておくと解答しやすくなりますよ!
建設業経理士2級の独学方法をまとめた記事も参考にしてみてくださいね!
まとめ
この記事では、建設業経理士2級の第31回過去問を解いた感想を書いてきました。
個人的にですが、25〜30回くらいまでは結構簡単なイメージがあったのですが、31回目から問題の傾向が変わってきたのではないかと感じています。
キノ
次の建設業経理士2級の試験を受ける方は、20回台よりも31〜33回の過去問を徹底的に練習した方が良いかもしれません。
あと、個人的には21回目の過去問がとても難しく良い勉強になるのではないかと思います!
キノ