この記事では、全経上級の209回商業簿記の過去問を解いた感想と今後の勉強について書いていきます。
209回って初めて受験した回だったんですけど、有価証券の仕訳で試験中、
「もうしんどい・・・」
ってなってました。
今回の209回の過去問についての目的は下記の通りです。
- 総合問題になれる
- 仕訳問題になれる
- 時短のための研究
〜この記事でわかること〜
結果と今回の反省点
点数とかかった時間だけ載せてみます。
- 商業簿記:76点
- 時間:65分
キノ
財務・管理会計が難しいので、商業と原価計算では80点取りたい!
と思っていたのですが、すでに解いたことがあるテストで76点は勉強不足ですね・・・
また、時間配分については、仕訳15分、総合問題40分の55分。
今回は2回以上見ているテストなので、総合問題を30分で合計45分で解きたいと思っていたのですが65分もかかっています。
あと20分は早く解けるように練習していきたいと思いました。
それぞれの内容については次の章から間違えた箇所を中心にメモしていきます。
問題1:総合問題
総合問題で間違えた箇所は下記の5つです。
- 貸倒引当金
- 貸倒引当金繰入
- 為替差損益
- 未払給料
- 未払利息
1:貸倒引当金
本問題では、受取手形・売掛金・貸付金と3種類の債権がありました。
この問題には、受取手形と売掛金には破産更生債権等に振り替えるという指示がある問題でした。
また、決算整理事項の1に、銀行勘定の問題があり、売掛金が5,000回収されていたが、未通知だったという指示がありました。
未通知と破産更生債権等の印象が強すぎて、貸付金のを含まない金額で貸倒引当金の計算をして間違えました・・・
2:貸倒引当金繰入
貸倒引当金を間違えたので、自動的に繰入額も間違えました。
3:為替差損益
買掛金に対して為替差損益が発生する問題だったのですが、計算した結果△12と出て、マイナスだから借方に計上だ!
とか、安易な気持ちで記入したところ、発生対象が負債の買掛金であったため貸借を間違えました。
完全に思考停止していました。
特に、試験中時間がない中では咄嗟の判断が求められると思うので、特に注意が必要そうです。
4:未払給料
未払給料の金額はあっていました。
超簡単でした。
なのに、なぜか貸借を逆に書きました。
理由は謎です。
なぜか間違えました。
今回は面倒だったので見直しをせずに終了したのですが、見直しの重要性を再確認できました。
5:未払利息
未払利息については、決算整理事項11「見越と繰延」で出題されました。
問題文では、「短期借入金は、最終支払日が×2年10月31日であり利息は6%(1年の利息は240円)」のように書かれています。
これって、利息は1年に一度前払いしているのか、それとも後払いしているのかが書いておらず、未払利息と前払利息のどちら?
ってずっと悩みました。
結論を言うと、未払利息で前T/Bを見ても240円が計上されていないのであと払いです。
頭がこんがらがって計算は間違えていました。
問題2:売買目的有価証券の仕訳
売買目的有価証券の約定日基準と修正受渡日基準の仕訳問題でした。
仕訳方法はわかっていたのですが、逆に覚えていました。
- 「受渡日」基準なので、実際に有価証券を受け取った際に仕訳をする。
- 「約定日」基準なので、購入することが確定した時(約定時)に仕訳をする
「3月1日に200円の有価証券の契約を締結した。」
となっていたら、修正受渡日基準の場合は「仕訳なし」、約定日基準の場合は売買目的有価証券を計上する仕訳をします。
しっかりと言葉の意味を考えれば間違わずに済んだかもしれません。
問題3:商品売買の仕訳
問題3は、三分法と売上原価対立法の仕訳問題問題でした。
一見基本問題のようにも思えますが、深く理解していないと解けない問題なのではないかと思いました。
間違えた箇所は、下記の2つです。
- 三分法の決算整理仕訳
- 売上原価対立法の棚卸減耗損
1:三分法の決算整理仕訳
この問題では、先出先入法で期中に返品が発生しています。
期首の繰越商品は簡単ですが、期末の繰越商品を間違えました。
この問題には、期中に2個商品の返品があります。
- 期首繰越商品@50×25個
- 仕入1:@60×30個
- 仕入2:@55×20個
- 売上1:20個
- 売上2:20個
- 返品:2個
となっており、販売した商品は、期首繰越商品と仕入1のどちらかが返品されたことになります。
解説によると、
「先入先出法では、先に仕入れたものから費用化する」
とのことで、一番最後に販売した単価の商品が返品されたと考えます。
これは知らないと解けません。
ただ、間違えた理由は、単純に返品分を足し忘れただけのミスでした・・・
2:売上原価対立法の棚卸減耗損
売上原価対立法では、仕入れではなく商品勘定を使って仕訳をします。
三分法の場合、棚卸減耗損が発生したら
棚卸減耗損/繰越商品
と仕訳をします。
しかし、売上原価対立法での棚卸減耗損の仕訳をやったことがなかったので、
「勘定科目って何を使うんだ?」
って悩んだ挙句、
棚卸減耗損/繰越商品
としてしまいました。
解答としては、
棚卸減耗損/商品
で仕訳をするそうです。
三分法では、仕入は費用で繰り越せないので繰越商品になるわけですが、売上原価対立法では元々資産の商品勘定を使っていので、
仕訳も「棚卸減耗損/商品」のようになります。
しっかりと考えればわかりそうなものですが、わかりませんでした。
商業簿記での課題
209回の商業過去問を解いてみて感じた課題は下記の通りです。
- ミスが多い
- 時間かかりすぎ
- 知識不足
209回の商業は、売買目的有価証券の仕訳問題が鬼畜で、こんなに長い勘定科目をひたすら書かせる問題でした。
字が下手でゆっくり書かないと×をもらってしまう筆者からすると、勘定科目を書くだけで時間がかかってしまいました。
勘定科目を書く時間を抜いても、まだまだ問題を解くスピードが遅いので、商業簿記の基礎レベルの問題を解く回数を増やしてスピードアップを目指したいと思います。
また、時間にこだわりすぎると、変なミスが多くなってしまうので、スピードを求めながらも丁寧に問題を読むように、勉強の中で癖をつけいこうと思いました。
問題を解く時間を早くするための工夫を下記に書いてみました!
しばらく試してみてまたレビューしますね!
- 理解力が足りない
- 問題を解く順番を決める
- 練習を繰り返す
1:理解力が足りない
問題を解く際に、理解力が足りないと、
「あれ、これどうやって解くんだっけ?」
となってしまいます。
このような状態だと、いくら手を早く動かしたところで解答速度は早くならないです。
筆者の場合は、単純な理解不足からくる「考える(思い出す)時間」が長いので、試験時間が足りなくなっていると思いました。
特に、全経上級試験って問題数がとても多いので、ノータイムで問題を下書きを書ける状態にまで持っていくことを目標に勉強をしたいと思います。
2:問題を解く順番を決める
解ける問題と解けない問題をしっかりと見極めて、試験問題を解く訓練も必要なのではないかと感じました。
「こんな問題誰も解けないよね。多分配点来ないから捨てよう・・」
「この問題は解けるかもしれないけど時間がかかりそう。なら、他のすぐに解けで得点源になりそうな問題を解こう!」
のように優先順位をつけることも重要なのではないかと思いました。
過去問の勉強中なので頭から全て解いていますが、このような訓練もしておいた方が良い気がしました。
3:下書きの書き方を覚える
時間がかかる原因として、無駄なメモを取りすぎていると言うのもある気がしました。
メモをなるべく使わずにダイレクトに答えを出せた方が早いので、このような勉強も必要かなと思いました。
特に、ほぼ毎回出題される経過勘定の問題も、筆者は毎回タイムテーブルを書いてしまうのですが、
問題を見ただけで、簡単な計算式を書いて解く方が楽です。
このような解き方を見つけて練習する必要があると思いました。
まとめ
この記事では、全経上級209回の商業簿記を解いた際の反省点や今後の課題について書いてきました。
209回の商業簿記は、とにかく書く量が多くて手がつりそうになりました・・・
できれば次回から記号で答える形にしてほしいものです。
まだまだ勉強量&練習量が足りていないなと実感できましたので、2月の試験まで過去問と問題集で練習を重ねていきたいと思います。