「日商簿記2級に合格したけど経理に転職できない」
「やっぱり実務経験がないと厳しいのかな?」
日商簿記2級に合格して転職活動している方の中で、このような方は多いのではないでしょうか?
実際に筆者も同じような状況でした。
キノ
この記事で、最近体験した転職の知識をご紹介できたらと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
未経験なら派遣も視野に入れる
どうしても経理職で働きたいのであれば、派遣も視野に入れるのがおすすめです。
正社員にこだわって転職活動している人も多いと思います。
派遣でも、一度経験を積めば正社員雇用のチャンスが生まれますし、3年経つと3つの選択肢が生まれます。
- 契約終了して次の職場に移る
- 派遣会社で無期雇用派遣になり同じ職場で働き続ける
- 派遣先で直接雇用になる
また、6ヶ月以内に適性を見て正社員になれる紹介予定派遣という制度もあります。
家族を養わないといけないという方だと、この選択肢は難しいかもしれませんが、
「派遣も選択肢としてありかも?」
と感じる方は、積極的に活用してみてください。
個人的には、派遣のメリットは下記の通りです
- 気楽に働ける
- 定時に帰れる
- 何かあれば派遣会社が助けてくれる
- 正社員になる前に会社の雰囲気を知れる
- 大手企業で働くチャンスができる
など意外とメリットも多いです。
特に、人間関係など実際に入社しないと分からない部分は、派遣として先に働くことで実際に確認することができます。
給料も良い、待遇も良い、でも人間関係のストレスが半端ないだと辛いですからね・・・
デメリットは、下記の通りです。
- いつ派遣斬りにあうかわからない
- ボーナスはない
- 大きな仕事は任されにくい
- ほぼ昇給しない
- 頑張らないと直接雇用になれない
などです。
特に派遣切りは正直怖いです。
なので、派遣とはいえ日々気を引き締めて「納期は守る」「愛想を良くする」「報連相を徹底する」などの努力が必要です。
ちなみに、筆者のおすすめは「アデコ株式会社」です。
テンプスタッフも結構良かったので、とりあえずアデコに登録して、
「なかなか仕事がみつからないな・・・」
と感じるようであればテンプスタッフにも登録をするでOKだと思います。
キノ
一度に派遣会社2社に登録しても使いこなせないのでまずは1つでOKです!
1ヶ月くらい使ってみて見つからなければ2社目に登録しましょう!
なぜ派遣を勧めるのかというと、経理はお金を稼ぐポジションの仕事ではないため、少数精鋭で回している会社が多いような印象を受けます。
転職のエージェントに聞いた話だと、現在日本では人員不足と言われていても、事務系の仕事はかなり倍率が高いそうです。
人員不足というのは、技術職や介護・ドライバーなど現場の人手が足りない状態だそうです。
オフィスで空調の効いた環境で1年を通して快適な環境で働ける事務職は人気があり、人手不足になることが少ないようで、未経験が入り込む隙がないという印象を受けました。
また、事務員は直接お金を生み出す仕事ではないため、人件費削減の対象になりがちです。
なので、正社員ではなく経験者の派遣社員を雇うパターンが多いようです。
キノ
そのため、未経験から経理を目指すなら派遣も視野に入れると良いというのが個人的な結論です。
【建設業経理士2級】業界を選ばなないのであればアリ!
簿記資格の中には、建設業経理士という建設業に特化した簿記の資格があります。
この資格を持っていると、建設会社にとっては企業による経営事項審査での加点対象となるため、日商簿記検定よりも有利になります。
しかも、建設業に特化しているため、あまり知名度の高い資格ではありません。
なので、建設業界での経理でも問題ないという方はとっておくと良いでしょう。
簿記2級まで合格している方であれば、かなり有利に勉強を進めることができますよ。
キノ
条件に囚われすぎない「運転、電話、接客もある」
未経験で経理を目指している人の中には、結構条件を絞って転職活動している人も多いのではないでしょうか?
筆者の場合は、
未経験だし、年収は300万超えればとりあえず良いから、
- 運転なし
- 電話対応なし
- 接客なし
- 土日祝休み
の条件で探していました。
求人サイトを見た筆者の感想ですが、経理は総務の仕事も一緒にやる会社も多い気がしています。
なので、筆者の探していた上記の条件だと未経験から経理への転職は難しいです。
(人によって検索条件は変わると思いますが)検索条件を少し緩和する必要はあるかと思います。
また、どうしても譲れない条件がある場合は、面接の時に
「〇〇の事情があるので配慮してくれませんか?」
と交渉するのもありだと思います。
筆者は吃音症なので「お電話ありがとうございます」という感じで電話を取ることができません。
全く電話に出ないという訳ではありませんが、「株式会社〇〇でございます」のような出方なら出られるので配慮してもらえませんか?
と面接時に交渉していました。
キノ
一度正社員の募集で未経験の経理の面接に参加したことがあったのですが、吃音症なので電話の出方に配慮して欲しいと伝えたら不採用になりました。
他にも原因はあったかもですが、面接官の温度感が急に冷めたのを感じました。
譲れない条件のある方は、100%上手くいくわけではありませんが、入ってから苦しむよりも先に理由を伝えて理解のある会社に入った方が絶対に働きやすいと思います。
経理以外の仕事も探す
経理以外にも簿記の知識を活用できる仕事を探すのも良いかもしれません。
簿記は資本主義に生きる社会人にとって万能スキルのため、持っていて損はありません。
経理以外にも簿記の知識が活かせる仕事もあります。
税理士事務所、経営企画、データ分析、営業、人事などです。
例えば人事ですが、給料計算って人事部がする会社が多いと思いますが、会社によっては経理が給与計算をやっているパターンもあります。
一度人事で就職して給与計算ができるようになれば、次の転職の時に経理が給与計算をやっている会社に入社しやすくなるかもしれません。
このように、経理ほど直接的に簿記のスキルは使わないにしても、スキルを活かせる仕事はあります。
一度転職してから部署移動願いを会社に提出して経理に移動できる可能もあります。
何社受けても未経験で経理職に受からないという方は、一度別の方向性も考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
この記事では、日商簿記2級を取得したのに、未経験で経理の転職が上手くいかない方向きにお話をしてきました。
筆者も30代前半で簿記2級を取得後、何度も経理職の転職にチャレンジしましたが、年齢的なものと転職回数的なものでほぼ書類落ちでした。
ただ、筆者の場合は派遣も視野に入れていたこと。建設業経理士2級に合格していたこと。
たまたま運が良かったこともあり、経理ではありませんが、簿記の知識を必要とする仕事に就くことができました。
すでに正社員として働いている30代後半の人だと、
「今から派遣は厳しいな・・・」
と感じるかもしれませんし、正直筆者的にもあまりおすすめはしません。
税理士事務所、経営企画、データ分析、営業、人事など、他の正社員求人に応募して転職した方が良いと思います。
もし、20代・30代以上でも独身で自由に動ける方なら、未経験から経理にチャレンジしたいのであれば派遣からスタートするのはアリだと思います。
キノ
筆者は運良く最初の派遣先が大手で色々な経験ができたことが幸いして、正社員で就職できました。
もし派遣に興味のある方は、アデコがおすすめです。
丁寧に接してくれますよ。
未経験で経理を目指していて、なかなか転職できないのであれば、今回の記事を参考にしてみてくださいね!
それでは、ありがとうございました。
