「日商簿記3級に合格したんだけど、ビジネス会計検定3級って勉強しなくても合格できる?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
筆者は、日商簿記2級、建設業経理士2級の資格を持っている状態(1年のブランクあり)でビジネス会計3級のテキストを読んでみた感想をご紹介できればなと思います。
キノ
日商簿記3級合格者でもビジネス会計検定3級は難しい
結論から言うと、日商簿記3級の合格者でもビジネス会計検定3級に合格しようと思ったら結構大変だと思います。
正直、日商簿記2級合格者でも難しいと感じる部分もあると思います。
その理由を次の章で解説します。
日商簿記3級合格者でも難しいと感じる理由は?
ビジネス会計検定3級は、財務諸表の分析がテーマになっています。
なので、日商簿記3級と内容が被る部分もありますが、日商簿記3級では学習しない内容が多く出題されます。
例えば、日商簿記2級で学習する「株主資本等変動計算書」、日商簿記1級で学習する「キャッシュ・フロー計算書」などです。
また、会社法と金融商品取引法での財務諸表の取り扱いの違い。
3級では学習しない損益計算書の報告式のフォーマットの学習などです。
キノ
なので、日商簿記3級に合格していても、
「株主資本等変動計算書ってなに?」
「キャッシュ・フロー計算書ってなに?」
状態になってしまうので、ビジネス会計検定3級が難しく感じると思います。
これだけ書くと脅しのように感じてしまうかもしれませんが、ビジネス会計検定の過去問を見ると、マークシート方式のため、時間をかけて勉強していけば合格はしやすい試験だと思います。
まずは日商簿記2級の取得から目指した方が良い
ビジネス会計検定に興味のある人は、まずは日商簿記2級まで勉強してからビジネス会計検定3級にチャレンジすると良いでしょう。
簿記の勉強をしている人の中には、経理・税理士事務所などに転職したくて勉強している人も多いはずです。
実務に役立つ日商簿記2級や、建設業経理士2級を取得した後に、知識を強化する目的としてビジネス会計検定3級を勉強すると良いと思います。
日商簿記、建設業経理士の内容については、別の記事があります!
キノ
建設業経理士2級はマイナーな資格ではありますが、建設業の会社にとっては日商簿記よりも価値のある資格です。
経理に転職できれば業界は問わないという方は取得を目指すと良いでしょう。
まとめ
この記事では、日商簿記3級合格者がビジネス会計検定3級に簡単に合格できるのかについて考察してみました。
ビジネス会計検定3級では、日商簿記3級では学習しない内容が多く含まれているため、対策をせずに挑めば勝ち目はありません。
ただ、本腰を入れて勉強すれば、日商簿記3級合格者ならビジネス会計検定3級に合格することは十分可能です。
しかし、経理や税理士への転職を目指して簿記の勉強をしている方は、先に日商簿記2級や、建設業経理士2級の取得した方が転職に役立ちます。
ビジネス会計検定は会計の知識を深めてくれる良い資格だと思うので、簿記2級まで取得したらチャレンジしてみると面白いと思いますよ!
それでは、ありがとうございました。
