簿記2級3級ってどうやって勉強すればいいの?
ボリュームが多すぎて覚えられる気がしない・・・
勉強する時間が取れないので合格できるか不安・・・
そこで、この記事ではそんな悩みに答え、簿記2級・3級の独学勉強を効率的に進める方法をご紹介します。
簿記3級はボリュームがかなりありますから、しっかりと学習し、試験対策をしっかりと整えることが合格の鍵です。
ただ、現代人は忙しいもの。資格勉強に時間を取るのは難しいと感じる方も多いでしょう。
そこで、勉強効率をアップし、短い時間で合格を目指すポイントを見ていきましょう。
それでは、どのようにすれば簿記の学習効率がアップするのでしょうか?
結論から言うと、簿記試験の特性を理解し、本質的な勉強に集中することが大切です。
この記事は以下のような構成になっています。
- 簿記試験の特性の解説
- 簿記試験に適した勉強方法解説
- 本質的な勉強方法を解説
この記事を最後まで読んでいただければ、簿記2級・3級試験の合格への最短ルートが見えてくることでしょう。
また、この記事の内容は、他の資格試験勉強にも応用できます。
FPなど他の試験を受けている方にも役立つ情報が含まれていますので、ぜひ最後までご覧ください。
〜この記事でわかること〜
簿記2級・3級の試験特性を解説!
日商簿記2級・3級の試験は、比較的過去問を何回も解くという勉強方法で合格点が取れるようになります。
下記に、日商簿記2級・3級の試験の特徴を3つ上げます。
- ネット試験が登場した
- 出題形式が毎回同じ
- 仕訳問題の比重が高い
それぞれ解説します。
1:ネット試験が登場した
日商簿記2級・3級の試験は、今までは年に3回の共通試験しかありませんでした。
しかし、2020年12月より年に何回でも受けられる「ネット試験」が登場しました。
- 合格率が異様に低い回がある
- 合格発表までに時間がかかる
- 試験日が選べない
- 合格率がほぼ一定
- 試験終了後すぐに合否がわかる
- 好きなタイミングで試験を受けられる
特に、共通試験では、合格率が異様に低い回があり、簿記2級の試験で「8%台」という鬼のような回がありました。
それに比べて、ネット試験では級にふさわしいレベルの安定した問題が出題されるため、過去問をぶん回しという勉強方法で合格できます。
なので、どうしても共通試験を受けたいとう方以外は、実力を十分に発揮できるネット試験がおすすめです。
2:出題形式が毎回同じ
簿記2級・3級ともに問題の出題形式が毎回同じです。
- 第1問:仕訳
- 第2問:勘定記入など
- 第3問:精算表、財務諸表など
- 第1問:仕訳
- 第2問:個別論点
- 第3問:精算表、財務諸表など
- 第4問:財務会計(総合原価計算など)
- 第5問:管理会計(直接原価計算など)
問題の構成は毎回同じで、出題される論点が変わってきます。
過去問を何度も解いていれば、出題傾向もつかめてきます。
3:仕訳問題の比重が高い
簿記2級・3級の試験では、仕訳問題が大きな得点源になります。
- 簿記3級:45点
- 簿記2級:20点
上記のように、仕訳問題は必ず満点ととらないと試験の合否ひ大きく関わってきます。
逆を言えば、仕訳問題で満点が取れれば、合格できる可能性が大きく上昇します。
- ネット試験は合格率が安定していて、勉強の成果を十分に出しやすい
- 簿記2級・3級は過去問勉強を中心にすることで合格できる試験である
- 簿記2級・3級は仕訳がとても重要で、試験の合否に関わってくる
簿記2級・3級の学習手順を解説!
簿記2級・3級に合格するための手順は下記の通りです。
テキストは1周読んでどのようなことを勉強するのか、なんとなくで良いので把握しましょう。
2周目以降は、問題を解いた際に解らない場合の参考書として使用します。
簿記3級の方は、「仕訳とは?」から始まると思うので、仕訳の仕組みを理解しましょう。
「【初学者必見!】簿記3級の仕訳のコツを5つ紹介します!」の記事で詳しく解説しています。
簿記2級までは、仕訳問題の配点が多いので、徹底的に練習しましょう。
「満点が取れる!」と自信がつくまで繰り返し練習すると良いです。
個別問題集を購入して、最低でも2周は勉強しましょう。
過去問にチャレンジする土台の知識が手に入ります。
85点以上取れるようになるまでひたすら解きましょう。
間違えたところを何度も解き直して「問題の解き方」を覚えるようにします。
あくまでも、問題の解き方を覚えるのであって、問題の答えを暗記するわけではない点に注意が必要です。
簿記2級までの試験では、問題の出題傾向が同じなので過去問を繰り返し解いて自力をつけることが重要です。
2級と3級では試験範囲が異なるため、具体的な勉強順序はそれぞれ別の記事で紹介しています。
あなたの受けようとしている級の記事を参考にしてください。
▼簿記3級の勉強順序

▼簿記2級の勉強順序

- 「テキスト→仕訳→個別問題→過去問」のステップで勉強をする
- 過去問を解いて試験での出題傾向を捉える
本質的な勉強方法:「なぜ」そのような解き方をするのか?
過去問をひたすら解く勉強方法でも試験で合格点を取る実力は身に付きます。
しかし、本質的な理解をしていないと、少し捻られた問題が出題されると応用できません。
また、単純に暗記しただけだとすぐに忘れてしまいます。
そこで重要になるのが、本質的な理解を伴う勉強方法を実施することです。
本質的な勉強方法とは、「なぜこのような問題の解き方をするのか?」道筋を立てて説明できるようになる勉強方法のことです。
本質的な勉強をするには、3つのポイントがあります。
具体的には下記の通りです。
- 「なぜ?」と考える癖をつける
- 理論の背景を知る
- 信頼できる講師に質問する
独学で本質的な理解をするのには限界があるかもしれません。
そのような場合は、いっそのこと通信講座を受講するのもアリだと思います。
下記の記事で業界最安の「スタディング」に関して自分が受講した際の感想と口コミなどを紹介しているので参考にしてみてください。

1:「なぜ?」と考える癖をつける
本質的な勉強をするには、「なぜ?」と考える癖をつけると良いです。
簿記3級で勉強する発送費の仕訳では、「自社仕入れ/発送費は自社負担」の場合の仕訳を例に考えてみましょう。
100円の商品仕入れた。発送費20円は自社負担で現金で支払った。当社は三分法で仕訳をしている。
上記の問題の答えはなんでしょうか?
簿記3級の勉強をしたことがある方は、答えを考えてから下記のボタンをクリックしてください。
なぜ、仕入れで発送費が自社負担の場合は発送費勘定を使わずに、仕入だけで仕訳をするのでしょうか?
キノ
この「なぜ?」の背景の部分が本質的な理解につながります。
では、次のトピックを読む前に少し理由を考えてみてください。
2:理論の背景を知る
自分なりに勉強をして「なぜ?」ときなるところが出てきました。
そうしたら、その理論的な背景を知るためにルールブックを確認するようにしましょう。
簿記で言うところのルールブックは、企業会計原則や原価計算基準などがあります。
簿記2級3級を学習している段階で、企業会計原則をいきなり読むというのはハードルが高いので、インターネットを使って解説記事を読むと良いでしょう。
先ほどの章で、「発送費勘定を使わずに、発送費を仕入勘定に含めてしまう理由」は何かと問いかけました。
正解は、通称「費用収益対応の原則」という企業会計原則に記載されているルールにしたがっているからです。
ただ、これは簿記1級で学習する内容なので今のところ直覚える必要はありません。
しかし、このような根底にある理屈を知ることで、圧倒的に記憶に残りやすくなります。
実務ベースで考えてみるのも良いかもしれません。
キノ

3:講師に質問する
インターネットを使って調べても、どうしてもわからない問題もあるでしょう。
そのような場合は、講師に質問すると解決できます。
【自分で調べる→講師に質問する】
の順番の方が、記憶にも残りやすいのでおすすめです。
独学の方は、講師がいないのでこの手は使用することができません。
キノ
独学に限界を感じたら、お金はかかってしまいますが貴重な時間を少しでも短縮して、試験に早く合格できるように通信講座を検討すると良いでしょう。
自分では使ったことがありませんが、クレールという電話で何度も質問ができる通信講座がおすすめです。
料金は少し高いですが、講師に直接質問ができるので本質的な勉強をするにはうってつけです。
無料で資料請求ができるので、まずは資料を請求してから検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、自分も資料請求したことがありますが、しつこい勧誘などは一切ありませんでしたのでデメリットはないです。
- 本質的な勉強をすれば理解度が上がり忘れにくい。
- 本質的な勉強は、筋道を立てて話せるようにすると良い。
- 理屈の部分はネットで調べるか先生に質問をすると良い。
まとめ
この記事では、忙しい社会人が簿記2級・3級の試験に最短で合格できる勉強方法について解説をしました。
それぞれの章からまとめを抜粋します。
- ネット試験は合格率が安定していて、勉強の成果を十分に出しやすい
- 簿記2級・3級は過去問勉強を中心にすることで合格できる試験である
- 簿記2級・3級は仕訳がとても重要で、試験の合否に関わってくる
- 「テキスト→仕訳→個別問題→過去問」のステップで勉強をする
- 過去問を解いて試験での出題傾向を捉える
- 本質的な勉強をすれば理解度が上がり忘れにくい。
- 本質的な勉強は、筋道を立てて話せるようにすると良い。
- 理屈の部分はネットで調べるか先生に質問をすると良い。
簿記2級・3級は、独学で過去問を解く勉強で合格できるレベルの試験です。
しかし、ある程度は本質的な勉強が必要で、少し捻りがある問題を出題されると対応することができません。
なので、あなたの苦手な論点だけでも、理論的な背景を調べてみる勉強を取り入れると良いでしょう。
本質的な勉強は独学では限界があります。
少しでも時短で合格したい!
独学に限界を感じている・・・
すでに試験に落ちたことがある・・・
という方は、通信講座を検討してみてはいかがでしょうか?
講師に直接質問ができるクレールはおすすめです。
資料請求が無料でできて、体験DVDも付いています。デメリットがありません。
自分が実際に使用したことがあるスタディングもおすすめです。
業界最安ですが、講師に直接質問ができないというデメリットもあります。
