「簿記2級ってどのくらい難しいの」「簿記2級は独学でも取得できるの?」このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
簿記2級まで取得すれば転職の際に評価が高くなりますし、せっかく簿記の勉強をするのであれば簿記2級まで目指したいですよね。
インターネットでは、簿記2級は「難易度が高い」と評価されています。
なので、簿記2級の勉強をしても試験に合格できるのか心配になりますよね。
そこでこの記事では、簿記2級がどれだけ難しいのか、独学でも合格できるのか?簿記2級を取得した時のことを思い出しながら解説してみようと思います。
簿記2級に合格するには、どれくらいの勉強が必要なのかも解説していきます!
〜この記事でわかること〜
簿記2級の具体的な難易度を考察!
初めに、簿記2級がどれくらい難しいのかお話します。
個人的な感想ではありますが、簿記2級の難易度は、簿記3級と比較して3倍難しいと思います。
簿記2級が簿記3級の3倍難しいと思う理由として、下記の5つがあります。
- 簿記2級の合格率が低い
- 勉強時間が3倍長くかかる
- 簿記3級より商業簿記の難易度が高い
- 工業簿記が加わる
- 1級の試験範囲が一部加わる
それぞれについて解説していきます。
簿記2級が難しい理由①簿記2級の合格率が低い
簿記2級の合格率から、どれくらい簿記2級が難しいのを考えてみます。
- 簿記3級:26〜50%前後
- 簿記2級:8〜47%
参考サイト:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class3
参考サイト:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class2
簿記2級の合格率は、かなり低い時だと8%、高い時だと47%とかなりのひらきがあります。
簿記2級は、基本的に簿記3級に合格した人が次のステップとして受ける試験です。
今まで簿記の勉強をしてきた人の中でも平均27%の人しか合格できないと考えると、難易度の高い試験であると言えます。
キノ
参考サイト:https://www.kentei.ne.jp/36119
簿記2級が難しい理由②勉強時間が3倍長くかかる
試験の難易度を示す指標として、勉強時間もあげられると思います。
インターネットで調べたところ、「簿記3級は100時間」「簿記2級は350時間」ほどの勉強時間が必要とされいるサイトが多かったです。
キノ
この結果を見ると、簿記2級は簿記3級の3倍は難しいと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、1日平均3時間勉強するとすると、簿記2級の合格するまでに必要な勉強時間である350時間を達成するには、「3.8ヶ月」必要となります。
キノ

簿記2級が難しい理由③簿記3級より商業簿記の難易度が高い
簿記2級が簿記3級よりも難しい理由として、簿記3級と同じ論点でも簿記2級の方が難易度が高いことがあります。
簿記3級で勉強する売上原価を例に解説します。
簿記3級の論点で難しい論点である売上原価の計算を覚えているでしょうか?
キノ
しーくりくりしーのやつですね。これだけでも結構ややこしい問題ではあるのですが、簿記2級ではさらに棚卸減耗損・商品評価損という項目が追加されます。
- 仕入100 繰越商品100
- 繰越商品100 仕入100
- 棚卸減耗損30 繰越商品30
- 商品評価損20 繰越商品20
- 仕入30 棚卸減耗損30
- 仕入20 商品評価損20
このように、1つ1つの論点で簿記3級の内容をさらに深掘りしていくので、簿記3級よりも簿記2級の方が難しくなります。
簿記2級が難しい理由④工業簿記が加わる
簿記2級は、簿記3級で学習した商業簿記に加え、新たに工業簿記を勉強します。
- 簿記3級の試験範囲:商業
- 簿記2級の試験範囲:商業・工業
工業簿記は、商業簿記ほど論点は多くありません。しかし、計算問題が多いので慣れるまで時間がかかります。
簿記2級の商業がかなり難しいので、工業簿記でほぼ満点を取らないと、簿記2級の合格基準である70点に到達するのが難しいです。
そういった意味でも、簿記2級で初めて勉強する工業簿記が試験合格のキーになるのですから、簿記2級は難しい試験であると言えます。
簿記2級が難しい理由⑤1級の試験範囲が一部加わる
簿記2級が簿記3級よりも難しい最大の理由は、簿記1級の試験範囲の一部から2級で出題されるようになったことです。
私が知る限りで紹介すると、簿記1級から2級に含まれるようになった範囲は下記の通りです。
- リース取引
- 圧縮記帳
- 外貨建取引
- 税効果会計
- 連結会計
上記の論点は簿記1級の基礎の部分が出題されますが、いくら基礎の部分と言えど、内容自体が難しいので理解するのに苦労すると思います。
キノ
このように、もともとの試験範囲に加え簿記1級の論点も加わることから、簿記2級は簿記3級の3倍は難しいと言えます。
簿記2級は難しいが、独学で取得は可能なのか?
この記事では、簿記2級は簿記3級の3倍は難しいというお話をしてきましたが、簿記2級は独学での取得は可能なのでしょうか?
結論から言うと、簿記2級に独学で合格することが可能です。ただ、独学で教材を揃えるよりも通信講座を利用した方が良いです。
理由としては、スタディングという通信講座を受講すれば、19,800円で簿記2級の勉強を始められます。
独学で簿記2級を取得するには、「テキスト・動画教材・個別問題集・過去問・仕訳アプリ」の5つがあると便利です。全て揃えると、大まかに14,460円ほどです。
- テキスト+個別問題集+過去問:各1,980円
- 動画教材:1,500円
- アプリ:780円
上記の金額で計算しました。ちなみに、過去問以外は商業・工業の1つずつ必要です。
独学で教材を揃えるよりも、多少金額は高くなりますが、提供元が全て同じ教材で勉強できるスタディングの方が勉強しやすいですよ!
キノ

簿記2級の勉強は通信教材を活用しよう!
簿記2級の取得を今から目指す方は、できれば通信教材に申し込みをして勉強をした方が楽に勉強できると思います。
私の場合は、独学で勉強しましたが、「テキストは〇〇、動画教材は△△・・・」なんて感じになってしまい、統一感が出づらいです。
その点、通信教材は過去問以外の勉強ツールは全て整っており、過去問だけ購入すれば良いので手間も省け統一感も出るので学習が捗ります。
ただ、「通信教材って高いんでしょ?」っていうハードルもあるかもしれません。
私が簿記1級で学習をしている「スタディング」という通信教材の簿記2級の教材なら、おそらく業界で最安値で学習することが可能です。独学で勉強するように勉強ツールを揃えるよりも少し高いくらいの料金です。
簿記2級では質問ができない・テキストは紙派の方はwebテキストしかないなどのデメリットはありますが、学習ツールも充実しておりとてもおすすめですよ。
キノ

まとめ
この記事では、簿記2級がどれくらい難しいのかについて書きました。
簿記2級は、簿記3級の3倍は難しいと試験ですが、2020年からネット試験も始まりましたので、しっかりと勉強をすれば独学でも合格できる試験です。
とはいえ、簿記2級は元々の難易度が高いうえ、簿記1級の範囲まで一部出題されるようになったため、独学での勉強は結構大変です。
おおよそ5,000円ほどお金に余裕があればスタディングという通信講座を受講できますので、自分で勉強教材を揃えるよりも効率良く勉強ができますよ。
キノ
