〜この記事でわかること〜
『企画書つくり方、見せ方の技術』ってどんな本?おすすめなの?
この記事は、『企画書つくり方、見せ方の技術』を購入しようか迷っている方や、どのように企画書を作ればいい企画書初心者の方向け。
あなたは、企画書を書くのが難しいと思っていませんか?
企画書を作り慣れていなかったり、なんだったら初めて書く方もいるのではないでしょうか。
企画書を書けと言われてもフォーマットが決まっている訳でもないし、いきなり書くのは難しいと思います。
そこで、この記事では、『企画書つくり方、見せ方の技術』の本をご紹介します。
この本では、
『企画書はサンタへの手紙と同じです。自分の思いを伝えるものなのです。(P9)』
藤村正宏.スーパー・ラーニング.企画書つくり方、見せ方の技術 誰も教えてくれなかった超テクニック!
とのことで、アイディアを伝える気持ちさえあれば誰でも企画書を作成することができます。
また、この本はエクスペリエンス・マーケティング的な企画書作りをするので、とても説得力のある企画書が作れるのも特徴です。
『企画書つくり方、見せ方の技術』から得られる物は下記の通りです。
- 伝わる企画書が作れるようになる
- 企画書の構成がわかる
- 企画書をグレードアップする方法がわかる
- 企画発想のテクニックがわかる
- 企画書のレイアウト方法がわかる
全てを紹介することはできませんので、今回は、『企画書つくり方、見せ方の技術』の要約と実際に試してみたことについてお話ししていきます!
ま気になった方はご自身で確認してみてくださいね!
著者プロフィール
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『企画書つくり方、見せ方の技術』の著者の藤村正宏先生のご紹介です。
どのような方なのか下記にまとめました。
- エクスペリエンス・マーケティングの考え方で集客や企業のコンサルティングをしている
- エクスペリエンス・マーケティング実践塾を開催
- 1000社以上の経営者が経験
- 主に札幌・東京で講演やセミナーを開催
このように、とても成果を出されている著者が、エクスペリエンス・マーケティングの考え方を下に企画書の作り方を伝授してくださるのが、今回ご紹介する『企画書つくり方、見せ方の技術』になります。
現代社会においては、
ビジネスが「知価」の時代になった(P4)
藤村正宏.スーパー・ラーニング.企画書つくり方、見せ方の技術 誰も教えてくれなかった超テクニック!
とのことで、企画書や提案書を作成できることがとても重要だとおっしゃっています。
このような時代において、企画書を書く能力はビジネスマンにおいて重要視されるスキルになったと言えそうですね。
『企画書つくり方、見せ方の技術』の要約
企画書は読み手にあなたのアイディアを伝えるラブレターとのことです。
企画書を作成しようと思うと、なんだか書く手が止まったりすることってありませんか?
企画書だと考えるとプレッシャーもかかりますし、何を書いたらいいのか迷ってしまい手が止まってしまうと思います。
そんな時には、企画書はあなたのアイディアを伝える企画書だと考えてみてください。
この企画書を書くということは、面白い企画が思いついてそれをワクワクしながら書いていくことが重要とのことです。
『企画書つくり方、見せ方の技術』は、あなたの企画をただ書くだけではなく、エクスペリエンス・マーケティングの考え方を駆使して相手に企画の魅力が伝わる技術について書かれています。
企画書は起承転結ではなくテンポが重要
では、実際に企画書を書く際は、起承転結の流れではなくテンポを意識することが重要です。
『企画書つくり方、見せ方の技術』では、「起承転結」で企画書を書くのではなく、「序破急」で書くことが重要だといっています。
起承転結ではテンポが遅く、最後まで見るのには退屈してしまいます。
ようするに、スピード感が重要になります。
では、序破急とはどのような物なのか具体的にまとめます。
- 序:序盤の印象付けで興味を持ってもらうステップ
- 破:内容を展開していくステップ
- 急:内容をキレイにまとめるステップ
この書き方で、企画書にスピード感を持たせることができます。
それでは詳しく解説していきます!
序:序盤の印象付けで興味を持ってもらう
企画書では、最初のつかみの部分でどれだけ興味を持ってもらえるかが重要になります。
本とかでも、表紙のタイトルが書き出しがつまらなかったりしたら読む気を無くしてしまいますよね。
序では主に下記のようなパートになります。
- 表紙
- はじめに
- 目次
ここのパートでどれだけ読み手に興味を持ってもらえるかが重要です。
具体的には、
- タイトルの付け方
- はじめにで結論をいう
ということです。
それぞれ深堀していきます!
タイトルの付け方
タイトルの付け方は、企画書を作成するにあたりとても重要です。
社内で発表する企画書であればいいですが、他社に提出したさいに企画書を読まれなければ意味がなくなってしまいます。
作成した企画書を読んでもらうためには、タイトルで「この企画書面白そうだな」って思ってもらうことが重要です。
『企画書つくり方、見せ方の技術』では、興味を持ってもらえるようなタイトルの付け方について詳しく解説されています。
その中で1つ例をあげると、「具体性を持たせる」ことです。
例えば、
みたいな感じですね!
タイトルも内容を読む際に重要になりますよ!
魅力的なタイトルをつけるには、キャッチコピーを学ぶと良いです。
下記の記事では、キャッチコピーについて書かれた「キャッチコピーの極意」という本を解説しているので、参考にしてみてくださいね!
はじめにで結論をいう
現代人は情報に溢れていて全てを読んでいる時間ってなかなかないですよね。
ビジネスシーンでも同じだと思いますが、はじめに結論を伝えると親切ですし、読み手がはじめから結論が頭の中に入っていると、読んでいく際に説明のパートの理解度が上がります。
なので、企画書自体も読みやすくなるというメリットもあります。
「結論」→「主張」→「根拠」→「結論」の順番で文章を書いていくとわかりやすく伝わります。
これはセールスでも同じで、「主張(アピール)→根拠」の順番で伝えると説得力が増します。
下記の記事では「ホイラーの公式」というセールスについて書かれた本を解説しているので、参考にしてみてくださいね!
破:内容を展開していく
破は内容の展開をしていくステップになります。
内容の展開なのでしっかりと内容が伝わるように、かつテンポを大事にして読み手にも飽きさせない、わかりやすい内容を書いていく必要があります。
では、どのようにしていくのかというと、破の中にも「序破急」があり、その通りに展開していけば、理論的に説明しやすくなります。
- 破ー序
- 破ー破
- 破ー急
このようなイメージですね!
それでは深堀していきます!
破ー序
コンテンツの内容の掴みの部分になります。
ここでは、コンセプト・マップというものを使用するととてもわかりやすいです。
一部引用させていただくと、
コンセプト・マップというのは、企画を使いで表したものです。これから展開する企画の関係を、図式にしていくのです。見れば直感的にわかるようになっていることが条件です。(P116)
藤村正宏.スーパー・ラーニング.企画書つくり方、見せ方の技術 誰も教えてくれなかった超テクニック!
例えば、下記の枠のように、
- 問題点
- 原因
- 解決策
を一つのブロックとしてまとめ、それらを矢印を使って流れを示していきます。
こうすることで、どのような流れでプロジェクトを進めようとしているのか視覚的に理解しやすくなるというメリットがあります。
コンセプト・マップを使用することで、とてもわかりやすい企画書になりますよ。
下記の記事では、「コンセプトのつくり方」という本を参考に、コンセプトのつくり方を解説しています。
そもそもコンセプトってよくわからないという方は参考にしてみてくださいね!
破ー破
ここでの注意点は、しっかりとわかりやすい文章を書くということです。
わかりやすく簡単にしたり、画像やグラフなどを使用して文章を少なくする工夫も必要ですが、企画をする際にはお金を投資する必要があります。
お金がかかることなのに、企画書の説明がしっかり書かれていなければ怖くて企画をOKできないという心理が働くとのことです。
なので、不要な文章はカットする必要がありますが、結論を最初に持ってくるなど工夫をしてしっかりと文章も書いていく必要があります。
破ー急
ここでのステップは、最後にオプションなどの企画以外の企画の提案などをするとのことです。
企画とはちょっと話が違うけど関連している事柄を記載して相手に意見を煽ったりするステップです。
ここの部分はあくまで応用なので、内容を言い切るのではなく相手の意見を伺いましょう。
急:内容をキレイにまとめる
急はコスト面やまとめ、添付資料などのお話しです。
正直、急については本の中では序、破と比べるとボリュームが少ない項目になります。
なので、ここではあまりお話しができませんが、コストがかかりすぎるとせっかくの良い企画でも見送られてしまうとのことです。
コスト面でも読み手に対して安心感を抱かせてあげるような企画書が望ましそうです。
また、何か添付する資料があるさいは、一番最後に資料を添付したりするのも良いかもしれません。
『企画書つくり方、見せ方の技術』を実践してみて感じたこと
『企画書つくり方、見せ方の技術』を実践してみて感じたことは、企画書の作成はブログを書くのに似ているなってことでした。
具体的にはどのようなことなのかというと、
- 企画書の作成にはある程度型がある
- 型に当てはめていくと作りやすい
- フォーマットが自由だから慣れが必要
ということです。
ちょっと感想の深堀をしてみます!
企画書の作成にはある程度型がある
先ほど、企画書には型はなくラブレターを書くように自由に書くことができると紹介しました。
しかし、私が『企画書つくり方、見せ方の技術』を読んで実際にポートフォリオ用の企画書を作成してみて感じたのは、ある程度企画書にも型があるのではないかと感じました。
『企画書つくり方、見せ方の技術』では、エクスペリエンスマーケティングの考え方を下に解説されています。
商品を購入した際の体験を売るというマーケティングですね!
このマーケティングの考えで企画書を作成した場合、
- 問題提起(このような問題がありますよね)
- 解決策(その問題を解決するには〇〇が必要です)
- 実際の行動(〇〇をするには△△という行動をすれば問題を解決できますよ)
と大きく3つのパートに分けられます。
ブログも同じで、キーワードに対する答えを、
- 問題提起(キーワードで検索した困りごと)
- 解決策(悩みの解決策はなにか)
- 実際の行動(悩みを解決するための行動)
のような順番で書いていくので、ある程度違えど基本的な考え方は似ているのではないかと感じました。
そのため、企画書もある程度型を明確にして、あとはリズムよく読めるような文章を書けば企画書がいつの間にか出来上がるというようなイメージだと感じました。
型に当てはめていくと作りやすい
企画の種類によって違いはありますが、企画書はある程度型に当てはめれば断然作りやすくなると感じました。
また、『企画書つくり方、見せ方の技術』の中でも簡単にわかるように図で企画書のフォーマットが記載されています。
細かいページの作りまでは、実際の企画によって変わってくるので一度試しに作成してみるのをおすすめします。
フォーマットが自由だから慣れが必要
フォーマットとは、企画書の見た目の話しで、
フォント選びだったり色使いや使用するフレームワークのことです。
これらに正解はなく、デザイン的思考が試されるなって印象を感じました。
せっかく内容がよくてもデザインが悪いと最初の時点で読む気がなくなる可能性もあります。
『企画書つくり方、見せ方の技術』では、企画書で気をつけるデザインについての記載があるのが心強いです。
どのようにしたら、読んで欲しいところを目立つようにできるか?
など、のアイディアがわかるので企画書作りもやりやすくなりました。
『企画書つくり方、見せ方の技術』のまとめ
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今回は、『企画書つくり方、見せ方の技術』の書評と感想をご紹介しました。
ここで一度まとめておきたいと思います。
ポートフォリオに載せる作品の企画書を作成していたのですが、いままで企画書を作ったことがなくどのように作成したら良いのか困っていました。
そんな時に、この本当出会い企画書をなんとか形にできました。
マーケティング的視点での企画書作りはとても参考になると思うので、これから企画書を作成する機会がある方にもおすすめですよ!
それでは、ありがとうございました。